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執筆者の写真大学受験のポラリス(志望理由書・小論文等対策)

【総合型(旧AO)入試対策】志望理由書の書き方、対策

更新日:10月30日



まずは、志望理由書が何のために書かれるのか?

何を提出するよう課せられているのかを考えてみよう。

そもそも、AO入試はどういった入試なのでしょう?

アドミッションポリシーというものがありますよね。

それに合った人を入学させようという方式です。


ということは、極端なことを言うと、学力よりも大学の求める人材かという部分の方が大事なんですね。



そこで、アドミッションポリシーを読んでみましょう!

例えば、慶応義塾大学文学部はこんな感じ!


(引用ここから)

入学者の受入れに関する方針(アドミッションポリシー)


文学部では次のような資質・能力を有する学生を求めている。


・慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心

・先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語・中国語)

与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力

・現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)


これらは、文学部が設置しているすべての専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)に共通しており、入学後、それぞれの専攻における独自のカリキュラムに従って、専門的な知識や能力を身につけてゆく。したがって、文学部に入学する者は、これらの専攻が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有することもまた必要である。


以上の方針に基づき、一般入試を実施する。さらに、この方針に沿いつつ、より多様な人材を入学させるための自主応募制による推薦入試(自己推薦入試)や、帰国生入試や留学生入試を行う。

具体的には、一般入試は、外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。自主応募制による推薦入試は、高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。そのほか、帰国生入試と留学生入試では、学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。

(引用ここまで)


いろいろと書いていますが、要するに、向上心、語学力、文章力、歴史的知識が必要とあります。

このうちの、向上心と文章力は志望理由書で表現が可能でしょう。

(とはいえ、一般入試で向上心をどのように判断するのかちょっと不明ですね)




では、この「向上心」をどのように表現したらいいのでしょう?

よく言われるのは、「過去・現在・未来」を書け!というものですね。


「過去」とは、自分のこれまでの人生であったことです。

「現在」とは、今大学でどんなことを研究したいのかということです。

「未来」とは、大学で研究したことをもとにどんなことを将来やりたいのかということです。


そして、これらを関連付けながら述べるのです。

そこが結構難しいんですよね。


簡単な例を挙げてみましょう。



まず、「現在」を考えてください。

これは、大学で何を研究したいのか?ということです。

こう話すと、多くの学生は「法律を学んでいきたい」とか「経済学を学びたい」といった書き方をします。

しかし、これだと他の受験生と差がつきません。

大学側としては、もっと詳しい内容が知りたいのです。

ですから、「小学校での道徳教育に関心があり、貴学の○○先生が研究されている、心理学的手法を使った道徳内容の教授法についての授業を受けて、教育実習で実践してみたいです」といった内容まで書く必要があります。


「過去」とは、動機のことです。

志望大学・学部・学科で学びたいと思ったきっかけを書くのです。


「未来」とは、大学で学んだことを卒業後にどのように活かしていくか?ということを書くのです。

教育学部であれば、学校の先生になろうとする人が多いと思いますだ、「大学で学んだことを学校の先生になって活かしていきたい」と書くだけではダメです。

より具体的に書く必要があります。

大学で、ICTを利用した教育の効果を特に学んだとしたら、ICTをつかった授業を実際にどのようにおこなうと効果的なのかまで自分の意見をしっかりと書く必要がありますし、そこまで書かないと他の受験生に差がつきません。


さらに、この3つをどう書くかです。

「現在」を前提として、「過去」「未来」を書いてください。

一番大事なのは、「現在」つまり、大学で何を学ぶか?です。

ですから、一番「現在」のことをたくさん詳しく書きましょう。

そして、そこに「過去」「未来」をからめるのです。

もし、小学校での道徳教育に興味があるのならば、「過去」つまり、高校等での経験を通じた動機についても小学校の道徳教育に関連するもののほうがいいのです。「未来」も同様です。

「過去」「現在」「未来」がまったく別々の内容ではいけません。

よくあるのが、「高校時代は部活に頑張りました。大学に入ったら教職免許が取れるように勉強を頑張ります。高校時代の部活で頑張ってきたのでガッツはあります。そして、卒業したら高校の英語の先生になりたいです」というような内容です。

一見、良さそうに見えますが、実は突っ込みどころ満載です。


さらに、これらにプラスして自己アピール内容も盛り込みましょう!

「過去」「現在」「未来」だけでは、あまり人間味が感じられないのです。

それに、受験者本人がその研究をすることによってどういうメリットがあるのかをアピールすることも重要です。

受験生のほうが「やりたい!」を連呼したところで、大学側にはあまり響かない場合もあるのです。

例えば、「過去」「現在」「未来」については甲乙つけがたい内容のものが2つ出てきたときに、自己アピールを書いておけば、もう一押しすることが可能です。

自己アピールも大事なのです!


今回書いたことを参考にして、是非自分の最高の志望理由書を書いてください!!



 

いかがでしょうか?面接対策の参考になったでしょうか? ポラリス新小岩でも、AO入試・推薦入試対策をおこなっています。専門家の話を聞いてみたい、塾ではどんな対策をしているのか?ということを聞いてみたいという方は、「問い合わせフォーム」か「電話」から受験相談をお申込みください。

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